栄養素の種類と働き~タンパク質とアミノ酸編~

栄養学

今回は栄養素の種類と働きの第3回になります。

特定の食品に含まれるたんぱく質と体内で合成できない必須アミノ酸についてまとめてみようと思います。

今回の内容

タンパク質とアミノ酸の種類と効果について

食品に多く含まれる6つのタンパク質

健康な肌と骨をつくる コラーゲン

動物の体内において、皮や骨の中、骨と骨をつなぐ結合組織に多く存在するタンパク質です。身体を構成するタンパク質の約3分の1を占め、たっぷりとることで美肌効果が期待できます。骨を強くしなやかに保つ効果もあります。

鶏の手羽、牛すじ肉、カレイ、うなぎなどに豊富に含まれます。

母乳に含まれる ラクトフェリン

母乳などに多く含まれているタンパク質で、鉄分の吸収を高め、貧血を予防します。免疫細胞を活性化するさせるため、免疫力もアップします。さらに胃潰瘍などの原因になるピロリ菌の繁殖を防ぎ、胃の調子を整える作用も期待できます。

牛乳、チーズなどに豊富に含まれます。

免疫力を高める レクチン

細胞膜の表面にある糖たんぱく質や糖脂質と結びつき、細胞を活性化させます。免疫力を増強するため、体内で有害な微生物が増えるのを抑えたり、がん細胞の増殖を抑える効果が期待できます。赤血球を固める作用もあります。

ジャガイモ、大豆、インゲン豆などに多く含まれます。

牛乳たんぱく質の成分 ガゼイン

牛乳に含まれるタンパク質の約7~8割を占める成分です。カルシウムの吸収を高めたり、胃腸などの消化管の働きを調節します。ガゼインが分解されるとガゼインホスホペプチドになりカルシウムや鉄の吸収を助けます。

牛乳、チーズなどに多く含まれます。

大豆たんぱく質の成分 グリシニン

大豆に含まれるタンパク質のうち、約半分を占めます。アミノ酸バランスがいい良質のたんぱく質です。余分な中性脂肪やコレステロールを減らしたり、肥満や高血圧、動脈硬化による心筋梗塞など、生活習慣病の予防効果があります。

大豆、豆腐、納豆、油揚げに多く含まれます。

小麦タンパク質の主成分 小麦アルブミン

小麦に含まれるタンパク質を精製した成分です。デンプンを分解する作用のある消化酵素のアミラーゼの働きを穏やかにして、糖質の消化、吸収を遅らせる作用があります。食後の急激な血糖値の上昇を防ぐため、糖尿病などの予防になります。

パンなどの小麦製品に多く含まれます。

体内で合成できない9つの必須アミノ酸

ロイシン

筋肉組織の主成分となります。肝臓の働きをよくして、筋肉を強化します。取りすぎると免疫力が低下するため、注意ですね。

肉類や乳製品に多く含まれます。

イソロイシン

筋肉組織の主成分の一つです。体の成長を促し、筋肉を強化したり肝臓や神経の働きを高めます

牛乳、プロセスチーズ、鶏肉、サケなどに豊富です。

リジン

体の組織の修復や、成長を促します。穀類のたんぱく質に不足するため、肉や魚、卵など動物性たんぱく質を含む食品や大豆製品と合わせて補うことをおススメします。

メチオニン

イオウを含むアミノ酸です。かゆみやアレルギーの原因となるヒスタミンの血中濃度を下げたり、抑うつ効果もあります。

牛乳、レバー、全粒小麦などに多く含まれます。

フェニールアラニン

興奮作用のあるドーパミンやノルアドレナリンなど、神経伝達物質のもとになります。

血圧をあげる効果もあります。

乳製品、肉、魚介類、豆類などに豊富に含まれます。

スレオニン

体の成長を促します。肝臓に脂肪がたまるのを防ぐため脂肪肝の予防に効果的です。

スキムミルク、卵、ゼラチンなどに多く含まれます。

トリプトファン

脳や神経の働きを安定させる「セロトニン」のもととなる成分です。鎮痛、催眠効果があります。

乳製品、大豆製品、ナッツ類に豊富に含まれます。

バリン

筋肉組織の主成分の1つです。筋肉を強化し、体の成長を促したり、血液中の窒素のバランスを整えます。

プロセスチーズ、牛肉、レバーに多く含まれます。

ヒスチジン

子どもの発育に特に重要になるアミノ酸です。神経の働きを助けたり、ストレスを軽減します。

チーズ、ハム、鶏肉などに豊富です。

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